パネットーネ情報

封を開けるとふわっと漂う甘酸っぱいドライフルーツとワインの香り。そしてふわふわ生地のパネットーネを口の中に入れると、しっとりと柔らかな口当たりでドライフルーツとふんわりした生地のほのかな甘さが口の中に広がります。

そんなパネットーネ独特の香りと食感の虜になってしまい、年に5、6種類のパネットーネを食べている親子が評価したパネットーネ情報(2010~2016年)をご紹介します。2017年はこちら

※同じメーカーでも製造年や大きさ、種類によって評価が異なります。

2010年 ラ・カラメッラ(La caramella)

ラ・カラメッラ社はエミリア・ロマーニャ州ボローニャで1982年に創業。ラ・カラメッラのお菓子は一級品の一つと言われていますが、あまり感心せず。。しっとり感がいまひとつでした。

2011年

伊勢丹と高島屋で購入。美味しかったですが、残念ながらメーカーの記憶が曖昧です。。

2012年 ロイゾン(Loison)〇

ロイゾン社はヴェネト州で1938年に創業。厳選された素材を使用し、創業以来の製法・レシピを守り続けているお菓子メーカーです。「パネットーネ界のフェラーリ」と言われるほどの老舗店で素材や製法にこだわり続けています。パネットーネの種類が豊富でいつもどれにしようか迷ってしまいます。

イタリアワイン専門店のトスカニーで、クラシック味(Classico)500gとチョコレート味(Cioccolato)500gを購入。パッケージもかわいいです。

2013 panettone_Loison

2012年 ボニファンティ(Bonifanti)〇

ボニファンティ社はピエモンテ州で1932年に創業。母親がイタリアを旅行した際に、フィレンツェの食料品店でドライの洋ナシ&チョコ味を購入。帰国後ネットでボニファンティについて調べたところ、パネットーネの有名メーカーの一つであることが判明!その名に恥じない質の高さが気に入り、翌年からはボニファンティのパネットーネを輸入している会社を見つけ、継続購入に繋がりました。

2012年 ガルップ(Galup)

ガルップ社はピエモンテ州トリノで1922年に創業。イタリアの老舗菓子メーカーですが、ミニサイズは残念ながらしっとり感に欠けました。

2013年  ロイゾン(Loison)

2012年に引き続き、トスカニーで購入。ベッレンダ味(Bellenda)500gは美味しかったですが、チョコレート味(Cioccolato)500gは生地にパサつきがあり残念。

※ベッレンダ味は、ヴェネト州の甘口白ワイン(パッシート・ワイン)に浸したレーズンを加えて焼き上げたパネットーネです。

2013 panettone_Bellenda

2013年 ボニファンティ(Bonifanti)〇

EATALYでクラシック味(Milanese)750gを購入。

2013年 コルシーニ(Corsini)

コルシーニはトスカーナ州シエナで1921年に創業。

2014 panettone_Corsini

2014年 ヴェルガーニ(Vergani)

ヴェルガーニはロンバルディア州クレモナで1881年に創業。

2014 panettone_Vergani

2014年 ロイゾン(Loison)〇

イタリア食材を扱うエルシーアイでクラシック味(Classico)500gとアマレーナ味(Amarena)500gを購入。

※アマレーナ味は、レーズンと一緒にチェリーが生地に混ぜ込まれていて、甘酸っぱさが特徴です。

2014年 ボニファンティ(Bonifanti)〇

EATALYで洋ナシ&チョコ味を購入。

2014 panettone_Albertengo & Bonifanti

2014年 アルベルテンゴ(Albertengo)

アルベルテンゴはピエモンテ州クーネオで1905年に創業。まだ食べた事のないメーカーだったので購入してみましたが、味はいまひとつでした。。

2014年 ラッカ(Racca)〇

ラッカはピエモンテ州トリノで1883年に創業。イタリア人の友人が来日と同時に持ってきてくれました。

2015年 ロイゾン(Loison)

ディヴィーノ味(Divino)500gとアマレーナ味(Amarena)500gを購入。ディヴィーノ味は美味しかったですが、アマレーナ味は生地がパサパサしていて、表面は焦げていました。チェリーの量も少な過ぎ。今迄ロイゾンは継続して購入していたし、2014年のアマレーナ味はとても美味しかったので、非常に残念。。

※ディヴィーノ味はベッレンダ味同様、パッシートワイン(ブドウを乾燥させて作った甘口ワイン)風味のパネットーネです。
 

2015年 ボニファンティ(Bonifanti)〇

EATALYでクラシック味(Milanese)750gを購入。ボニファンティは安定して美味しいです。

2015 panettone_Bonifanti_milanese

2015年 ジャンベルラーノ(Giamberlano)◎

ジャンベルラーノ社はエミリア・ロマーニャ州モデナの創業間もないお菓子屋さん。イタリア食材厳選のお店ピアッテで1kgを購入。初めて食べましたが、とてもしっとりとした食感で、吟味された材料で作っているのを感じました。モデナの山奥にある小さな村のお菓子屋さんで作られているそうですが、地方のお菓子屋さんで一つ一つ丁寧に作られて、地元の方に親しまれているパネットーネなんだろうなぁ…と想像しながら美味しく頂きました。

2015年 マウロ・モランディン(Mauro Morandin)

マウロ・モランディン社はヴァッレ・ダオスタ州で1966年に創業。量の割には値段が高く、味もいまいちでした。

2015年 ガルップ(Galup)

チョコレート味(Cioccolato)100gとヘーゼルナッツ味(Nocciole)100g。

2015年 ベアトリーチェ(Beatrice)

1kg位の大きさでしたが、中には空洞があり、生地もパサパサ。初めて全体をチョコでコーティングしてあるパネットーネを食べましたが、カカオ率が高いせいか甘さ控えめ。

2016年 ジャンベルラーノ(Giamberlano)◎

2016年の断トツ1位!
2015年に引き続き、ピアッティで1kgを購入。表面も中身もしっとりしていて、ドライフルーツの粒が大きい。ドライフルーツなのにフレッシュさがあり、質が際立っていました。断面はパネットーネにあるべき縦長の気泡があり、黄色みが濃く、一級品の優れモノ!!パネットーネの1つの特長は、手でも簡単に縦に裂けるふんわりした生地ですが、その独特の柔らかさがありました。

2016年 ボニファンティ(Bonifanti)◎

2016年のベスト2
5年連続で購入しているボニファンティ。2016年はEATALYでマロングラッセ味(marron glaces)1kgを購入。外も中も柔らかく、しっとり感はジャンべルラーノに引けを取りません。生地のきめが細かく、柔らかなシフォンケーキのような食感。マロングラッセの量がもう少し大粒で多ければ更に良かったです。

2016 panettone_Bonifanti_marron

2016年 ガルップ(Galup)◎

2016年のベスト3
ホストファミリーに送ってもらった1kg。ガルップ社の大きいパネットーネは初めてでしたが、もっちりとしていて美味しかったです。

2016年 トレ・マリエ(Tre Marie)

トレ・マリエ社はロンバルディア州ミラノで1150年に創業。750gを購入。トレ・マリエ社は老舗の有名メーカーですが、断面は普通のパン生地っぽく、表面はしっとり感に欠けました。レーズンは多かったですが、オレンジピールの量が少ないのが残念。

2016年 ロイゾン(Loison)

マンダリン味(Mandarino)750gを購入。しっとり&さっぱりとした大人の味で甘さ控えめ。表面が焦げ気味で少し苦く、固いオレンジの種が入ってたのが残念でしたが、2015年に比べると良質。

2016年 パーネ・エ・オーリオ(Pane & Olio)

東京都文京区のイタリアパン専門店で500gを購入。2014年に毎年ミラノで開かれる「Re Panettone」という品評会に初出場し、味の評価で準グランプリを受賞とのことで期待していましたが、全体的にしっとり感に乏しく、パネットーネ独特の匂いや風味も弱かったです。。

パネットーネとは?

地域色の強いイタリアでは各地に伝統菓子がありますが、その中でもイタリア全土に広まったクリスマス菓子の一つが「パネットーネ(panettone)」です。

基本はレーズンやオレンジピール、シトロンピールの入ったしっとりした生地のドーム型パン菓子で、元々はミラノの銘菓ですが、現在はイタリア全土で食べられています。

「大きなパン」と言う意味のパネットーネは、パネットーネ酵母と呼ばれる特別な酵母を使って生地を発酵しなければならない為、作るのに手間と時間がかかります。この発酵が、空気をほどよく含んだ柔らかい食感や、しっとりとした生地になるかどうかに大きく影響するのです。

ここ数年、日本国内のイタリア食材店や輸入食品店で少しずつ広まり始めていますが、イタリアが日本人にとって大人気の観光地である割には、パネットーネの認知度はまだまだ低いですよね。

パネットーネの種類

一番ベーシックなパネットーネは、レーズンとオレンジピール、シトロンピールです。その他、チョコチップやドライフルーツの洋ナシ、チェリーのシロップ煮、マロングラッセやヘーゼルナッツ等が入ったパネットーネも人気です。

大きさは500gや750g、1kgが多いですが、100g程の小さいものもあります。ただ、小さいパネットーネはやはり発酵が難しいのか、パネットーネの特徴であるしっとりした食感に欠けるモノが多いです。パネットーネは甘過ぎず、日持ちもするので、1kgでもぺろっと食べられます。

2013 panettone

日本のクリスマス・ケーキ

日本ではクリスマス・ケーキの定番と言ったら、「イチゴのショートケーキ」ですよね。でも、なんでショートケーキなんでしょう?せっかくなので、日本のお菓子文化についても少しご紹介します。

イチゴのショートケーキの始まり

日本でイチゴのショートケーキが食べられるようになったのは、お菓子メーカー不二家の創業者である藤井林右衛門さんが大正元年(1912年)にアメリカ修業に行った際に出会った「イチゴ・ショートケーキ」を日本人好みの味に改良したことが始まりと言われています。そして、大正11年(1922年)からイチゴのショートケーキを含めたクリスマス用のケーキが売り出されるようになりました。

イチゴのショートケーキがクリスマスケーキとして日本全国に広まった理由は諸説ありますが、「真っ赤な苺がサンタクロース」「真っ白な生クリームが雪」を表現し、めでたい紅白が日本人の思い描くクリスマスのイメージに合っていたからかもしれませんね。

日本橋 クリスマスツリー 2016

世界のクリスマス・ケーキ

それでは世界のクリスマス・ケーキはどうでしょう?ヨーロッパではドライフルーツを使ったスイーツが多いですね。

【アメリカ】パイ

アメリカでは日本の様にクリスマスケーキを食べる習慣は無いようですが、アップルパイやパンプキンパイ、ピーカンパイ等のパイが定番のスイーツです。

【イギリス】クリスマス・プディング

「クリスマス・プディング(Christmas pudding)」は、ドライフルーツやナッツ、スパイスを入れて焼いたお菓子です。一般的な砂糖と卵、牛乳で作られるプリンとは異なり、小麦粉や生パン粉、木の実やブランデーに浸かったドライフルーツがぎっしり詰まっている真っ黒なスイーツです。

【ドイツ】シュトーレン

「シュトーレン(Stollen)」は、最近日本でもクリスマスの時期になるとよく見かけるようになりました。アルコールに漬けておいたドライフルーツやナッツ、スパイスが練り込まれていて固めのパン菓子で、表面は粉砂糖でコーティングされています。クリスマスの1カ月ほど前から少しずつスライスして食べるそうです。

【フランス】ブッシュ・ド・ノエル

「ブッシュ・ド・ノエル(Bûche de Noël)」の「ブッシュ」はフランス語で「丸太」、「ノエル」は「クリスマス」の意味です。見た目通り「クリスマスの丸太」ですが、なぜ丸太なのでしょうか?クリスマスはキリストの誕生日ですので、キリストの誕生を祝い、寒さから守る為に暖炉で薪をくべて火をおこし、温め続けたことに由来していると言われています。

【スペイン】トゥロン

「トゥロン(Turrón)」は、アーモンドやハチミツ、砂糖や卵白を混ぜ合わせたお菓子です。長方形や丸形が一般的で、柔らかいものと固いものがあります。生地にはたくさんのナッツが混ぜ込んであるのが特徴です。同様のお菓子は、フランスでは「ヌガー(Nougat)」、イタリアでは「トッローネ(Torrone)」と呼ばれています。

【イタリア】パンドーロ

イタリアではパネットーネの他にもクリスマス特有のお菓子として「パンドーロ(Pandoro)」と呼ばれるパン菓子も有名です。これはドライフルーツが入っておらず、パネットーネに比べるととてもシンプルです。パンドーロはヴェローナの銘菓で、八角形のドーム型をしています。パネットーネ同様に生地は柔らかく、イタリア語で「黄金のパン」という意味の通り、卵本来の黄金色が特徴です。

クリスマスツリー 丸ビル

パネットーネの魅力

パネットーネ好きな親子

私はイタリア人の友人も驚くほどのパネットーネ好き。イタリア留学中にパネットーネに出会い、それ以来パネットーネの魅力に取りつかれ、イタリア人に負けない程、毎年パネットーネを食べています。

2001年頃から各社パネットーネを食べ始めましたが、まだまだ日本では流通していなかったり、あったとしてもミニサイズで生地がパサパサしていたりで、当時はなかなか美味しいパネットーネに出会えませんでした。。

数年後から、フード・ジャーナリストの母親の仕事関係でお付き合いのあるイタリア料理のシェフやイタリア食材店、私のホストファミリーから大きなパネットーネを頂くようになりました。それらがとても美味しくて驚いたのが、次第にパネットーネにはまっていった理由です。

私と同様にパネットーネ好きの母親と毎年色々なパネットーネを食べ比べては、あーでもないこーでもないと評価しています。ここ数年は毎年5、6種類のパネットーネを都内の百貨店やイタリア食材店、ネットで購入していますし、私達のパネットーネ好きを知っているイタリアのホストファミリーや友人もわざわざクリスマス・プレゼントとして送ってくれたりもします。

最近はナイフで切った瞬間に、あっ、これはふわふわしっとりで美味しいだろうな。あっ、これは生地がパサパサしててダメだろうな。と言った感じで、断面を見ないでもおおよそ予想が出来るようになりました。

一年中パネットーネ

クリスマス・シーズンが近付くと、イタリア各地のお菓子屋さんをはじめ、パン屋さんや食料品店に山積みにされるパネットーネですが、最近は冬だけでなく、年中楽しもうという動きがあるそうです。食のジャーナリストが提唱して始まった活動「Panettone tutto l’anno」がその発端です。「一年中パネットーネ」という意味で、近年は年間を通してパネットーネを売り出すお店も増えてきているとのこと。毎年、クリスマスの楽しみにしていたパネットーネを年中食べられるのは嬉しいけれど、特別感は無くなってしまうかもしれませんね。

日本で買うととても高いですが、イタリアのスーパーで売ってるパネットーネは安くても美味しい物が多かったです。日本でももっと手軽に美味しいパネットーネが手に入るようになると嬉しいなぁ。

おすすめのパネットーネ情報があったら、ぜひ教えて下さいね!

クリスマスツリー 有楽町マルイ