「駅ホーム」「鳥の声」と聞いて、思い浮かべることは?

約3年前、チリから友達が来日した際、東京観光をしながら数日間一緒に過ごしたことがありました。

ある日、東京タワー観光の後に都営地下鉄の駅ホームで次の電車を待っていると、チリ人の友達が「あっ、小鳥が鳴いてる!」と言って、小鳥を探す仕草を始めました。私はその時初めて、小鳥のさえずりが聞こえる事に気付きました。

今迄もこのような小鳥の声を耳にしていたのかもしれませんが、気に留めたことがありませんでした。でも、チリから来た彼にとっては、地下で小鳥の鳴き声が聞こえる状況が驚きだったのかもしれません。

日本人と外国人の感じ方の違い

そして先日、通勤時に毎日聞いているポッドキャストの「バイリンガル・ニュース」で、この話題が出てました。外国人男性のマイケルさんは知ってたけど、日本人女性のマミさんは全く知らず。やはり日本人は気付きにくいんですかね?

バイリンガル・ニュースでも話していましたが、実はこれ、目が不自由な方向けに駅のホームから改札までのルートを伝える為の音案内なんだそうです。

駅のホームから改札口に向かう階段入口にスピーカーが設置されていて、道しるべとしてスピーカーから約1分間隔で鳥の声を流しているそうです。因みに、東京都内では、JRや地下鉄の東京駅や品川駅、上野駅などの主要駅に設置されているとのこと。

それにしても、こんなに頻繁に流れているのに全然意識したことがなかったのは、なんでなんでしょう。あまりにもBGMとしてしっくりしていたからなんでしょうか。。

音サインに関するガイドラインとは

2002年に国土交通省が発表したガイドライン「旅客施設における音による移動支援方策ガイドラインの策定について」は、鳥の鳴き声や音声案内を公共交通機関に設置することによって、視覚障がい者の為のルート誘導に役立てることを目的に設定されました。このスピーカーの設置は2004年度から本格的に設置されているとのこと。

トイレの場所案内や、ピンポーンと言った音声ガイダンスは視覚障がい者向けだとは思っていましたが、この鳥の鳴き声も同様の目的だったのは驚きでした。私はてっきり癒し効果の音なのかと思ってました。。

どんな鳥の鳴き声?

鳥の鳴き声は、「ウグイス」「カッコウ」「ホオジロ」「キビタキ」など、色々な種類のさえずり声が採用されていて、声データは日本野鳥の会から提供を受けているそうです。

音サインとは

「音サイン」とは視覚障がい者向けに開発・設置された音の種類です。
なんと、駅のホームから改札へと道案内する「音サイン」は日本発祥の試みで、2020年の東京五輪を機会に、世界に広げようと取り組みが進んでいるそうです。

■ 音サインの例
・駅ホームの階段付近:改札までのルートを案内する小鳥の声
・駅の改札口:「ピンポーン」と鳴る誘導チャイム
・音響式信号機:「カッコー」「ピヨピヨ」と鳴って青信号であることを示す音
・家電製品:「ピッ」と鳴る開始音

※駅構内のトイレの場所案内や駅ホームの車輛進入を知らせるアナウンスなどは「音声案内」と呼ばれ、「音サイン」とは異なります。