熊本城とは

熊本城は1588年に肥後の藩主として熊本に拠点を置いた加藤清正が7年もの歳月をかけて築城し、1607年に完成したお城です。

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熊本地震による甚大な被害

2016年4月14日に発生した熊本地震によって熊本城は甚大な被害を受けました。熊本地方を震源とする最大震度7の激震を2度も受け、石垣は全体の1割が崩落。約3割を修復する必要があると考えられています。石垣ごと崩れた櫓もあり、国指定重要文化財建造物13棟、再建・復元建造物20棟の全てが被災してしまいました。

現在も復旧に向けて工事が行われています。敷地内の大半が立入禁止の為、天守閣や櫓を近くで見ることはできませんが、一部エリアは見学が可能で周遊ルートが設けられています。

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【国指定重要文化財】東十八間櫓・北十八間櫓

北東に位置する東十八間櫓と北十八間櫓は20mもある石垣の上に建つ櫓ですが、熊本地震によって石垣と共に崩落してしまいました。

熊本 熊本城 復旧 東十八間櫓 北十八間櫓

【国指定重要文化財】宇土櫓

北西に位置する宇土櫓は、20mの石垣の上に建つ3層5階地下1階、地上約19mもある櫓で、天守並みの構造と大きさを誇ります。熊本地震では大きな被害を逃れることができました。

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天守閣

1877年、西南戦争直前に天守や本丸御殿など主要建物が焼失し、現在の天守閣は1960年に古写真などを基に鉄骨鉄筋コンクリート造で外観復元されたものです。熊本地震によって上層階のほとんどの瓦や鯱(しゃちほこ)が落ち、入口付近の石垣も崩落してしまいました。

熊本城の天守閣は全面的にカバーで覆わずに、復旧作業の様子が外から見えるようにしているそうです。

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戌亥櫓

戌亥櫓(いぬいやぐら)は戌亥の方向(北西)に位置する木造2重3階の隅櫓です。2003年8月に復元しましたが、熊本地震によって石垣が崩落してしまいました。

石垣の崩壊状況を見ても、地震の大きさや被害が甚大であったことがよく分かります。

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元太鼓櫓

元太鼓櫓は木造1重1階の隅櫓です。元太鼓櫓も戌亥櫓同様、2003年12月に復元しましたが、熊本地震によって石垣が崩落してしまいました。

地震の被害が少なかった周りの石垣の高さから想像すると、石垣全体が一気に崩れ落ちてしまっていることが分かります。

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石垣復旧の主な手順

  1. 崩落状況の記録
  2. 崩落石材の番号付け
  3. 崩落石材の回収
  4. 石材置き場に仮置き

特別史跡熊本城跡の石垣は、熊本城の特徴でもある貴重な文化財の為、旧来の位置に石を戻して復旧するそうです。その為、まず崩落した石の位置を記録し、石1つ1つに番号を付け、個々の石の特徴を記録・整理します。この作業によって復旧作業をスムーズに行うことが出来るだけでなく、崩壊の原因解明や将来の崩壊予防などに役立てる目的もあるとのこと。

たくさんの石が敷地内に並べられていましたが、個々の石の特徴を捉え、1つ1つ被災前の石垣の位置に戻すってすごいことですよね。

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今後の復旧工程の予定について

熊本城のふもとにある桜の馬場・城彩苑内の総合観光案内所にて熊本城復旧に関する資料を頂きました。

  • 2019年度:大天守の外観復旧と長塀の復旧
  • 2019~2020年度:見学通路(仮)の設置
  • 2021年度:天守閣の復旧・見学開始
  • 2022年度:重要文化財櫓群(田子櫓・七間櫓・十四間櫓・四間櫓・源之進櫓)の復旧、仮設通路からの見学可
  • 2023~2027年度:監物櫓・平櫓・飯田丸五階櫓の復旧、外部からの見学可

2027年度以降は随時復旧予定とのこと。全ての復旧が完了するのは2038年度!!被害の甚大さを改めて感じます。

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